はかナビ~葬儀とお墓と仏壇の読み物~

一般的なお墓から最近増えている永代供養墓や納骨堂までお墓について詳しく解説します。また、葬儀・葬式や仏壇、終活の基礎知識についても詳しく解説します。

移転しました。

終活について考える!元気なうちにお墓と葬儀の計画を立てよう

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終活をしよう

終活とは、人生の終わりを迎えるために行う活動です。
持ち物の整理から、お葬式、お墓の検討、相続、遺言など、亡くなったあとに必要なことを、生前のうちに準備します。

終活は、遺族の負担を減らすためにも行いたいものです。
終活は、自分のため、家族のためにとても大切なことです。

相続の話はいつすべき?

相続の話は、ともすると兄弟姉妹や親族間での争いになってしまいます。
後々まで憎しみを残すような争続になってしまっては意味がありません。
そうならないためにも、前もっての用意が必要です。

できることなら、親が元気なうちに相続の話をしておくのがベストです。
あらかじめ親に財産の確認などができれば、スムーズに話し合いを行えます。

また、相続人同士が納得のいく話にまとめることができたら、遺言書を残してもらうとよいでしょう。
たとえ話がまとまっても、口約束だけだとトラブルになるケースが多くあります。

遺産相続では、相続人が1人いないだけでも話が進まなかったり、手続きが行えなかったりすることがあります。
日ごろから親族同士で連絡を取り、全員の立場になって話し合いをするようにすることも大事です。

遺産は故人の思いでもあるので、円満な相続が故人のためになります。

円満な相続のためのポイント

  • できるだけ親が元気なうちに話し合っておく
  • 相続の流れや手続きなどの概要を知っておく
  • 相続人全員の立場で物事を考えながら話し合う
  • 親族の間で連絡が取れない人を作らない
  • 話し合いがまとまったら遺言書に残してもらう
  • 相続税の節税策はあくまでひとつの手段と考える

エンディングノートを作ろう

家族に伝えておきたいことやお葬式の希望などは、エンディングノートに記しておくことも、残された家族には大きな助けとなることでしょう。

ときどき内容を見直して、ノートの存在を必ず家族に伝えることも忘れないようにしましょう。

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さまざまな埋葬の方法

日本に昔からある最も一般的なお墓は家墓で、墓石には「○○家之墓」と刻まれています。
家墓は、家族や血縁者によって代々継承されていくことを前提としています。

しかし、ライフスタイルの多様化や急激な高齢化、少子化、単身者の増加などを背景に、近年はお墓のあり方そのものが見直されつつあります。

埋葬方法や場所などは自分で決めたい、お墓は特になくてもよいなどと考える人も増えています。

このようなニーズを背景に、自由な発想による埋葬方法も登場して、注目を集めています。

永代供養墓が増えています

最近、永代供養墓に対する人気が高まっています。
永代供養とは、お墓を守る親族がいなくても、お寺や霊園が一定期間、管理や供養をしてくれるお墓です。
他の人と同じお墓や納骨室に遺骨が安置され、合祀墓とも呼ばれます。

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永代供養墓増加の背景

永代供養墓が増えている理由は、少子高齢化が進み、ご先祖のお墓である家墓(いえはか)を子孫が供養するのが難しくなってきたためです。
また、お墓を新設するには、平均200万円が必要になります。

一方、永代供養墓なら50万円程度と定額で、近年急速に増えています。

両家墓や夫婦墓も誕生

お墓の多様化は進む一方です。
一人っ子同士の結婚が増えた結果、夫婦双方の親族のお墓をひとつにまとめる両家墓や、

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子どものいない夫婦が承継を前提としない夫婦墓もあります。
夫婦墓の多くは、三十三回忌などの時点で合祀されます。

改葬

家墓を承継する場合でも、子や孫がお墓参りがしやすくなるように遠方のお墓を撤去して、自宅近くなどに遺骨を移す改葬をするケースも増えています。
厚生労働省の調査では、改葬の件数は2014年に約84,000件で、5年前に比べて約11,500件増えています。

改葬費用は、一般的に200万円程度かかるほか、寺院墓地の場合には、檀家をやめるために数十万円~数百万円程度の離檀料を請求されてトラウルになるケースもあります。

普段お寺と付き合いがない場合には、改葬の前に早めに相談するようにしましょう。

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散骨・手元供養

一方で、子どもに墓守の負担をかけたくない、あるいは、従来型のお墓に意味を見いだせないなどの理由で、遺骨を粉にして、海や樹木の下にまく散骨を選ぶ人も増えています。

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海への散骨の場合には、費用は5万~20万円程度です。

ただ、海洋散骨の場合、遺族が日々手をあわせられる対象が身近になく、手をあわせるためには、チャーター船に乗らなければならないかもしれません。

また、将来散骨を希望する場合には、今のうちに信頼できる相手に頼んでおく必要があります。
友人など第三者に依頼する場合には、その人が遺族にお骨を分けて欲しいと頼んでも難色を示されることもあるでしょうから、契約書を作成しておくべきでしょう。

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他にも、遺骨をオブジェやアクセサリーの中に入れて、リビングに安置したり、身に着けたりする手元供養も一般的になりました。
数万円程度からという安さだけでなく、故人を身近に感じられるという理由で選ぶ人が多いようです。

ただ、手元供養の場合も、将来その遺骨を誰が引き継ぐのかという問題があります。

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事情や希望に応じて選べる主なお墓

お墓 内容 注意点など
永代供養墓 遺骨を共同のお墓などに安置して、お寺に供養・管理をしてもらう

お墓の承継者は不要。

ただし、第三者の遺骨と混ざるため、後で個別に取り出せない

両家墓・夫婦墓 名前の違う両家のお墓を1つにまとめたり、夫婦だけのお墓を建てる 夫婦墓は最終的に第三者の遺骨と合祀されることが多い
改葬 遠方のお墓を撤去して便利な場所に遺骨を移す

前の墓地が寺院墓地の場合、高額な離壇料を求められることがある。

移転先の制約で墓石を移転できず、新設しなければならに事もある。

散骨・手元供養 遺骨を粉にしてうみなどにまいたり、オブジェに入れて自宅などに保管する

遺骨を全て散骨すると後日お参りが難しくなるケースがある。

一部を手元供養にするなどの工夫が必要。

お墓だけでなく葬儀の簡素化・多様化も進んでいます

お墓と同様に、葬儀も最近はより簡素に、また多様になっています。
従来は、友人、知人、仕事関係者などを幅広く招く一般層が通常でした。

しかし、最近では、近親者のみで葬儀をとりおこなう家族葬を希望する人が増えています。
家族葬の増加により、葬儀は小規模になっていっています。

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そのほかにも、お通夜を省略して告別式から火葬までを一日ですませる一日葬や、お通夜と告別式を省略して火葬だけですませる直葬を積極的に取り扱う業者も増えています。

直葬は、以前は身寄りがないケースなどで行われていましたが、今では葬儀に手間と費用をかけたくないと考える故人や遺族の希望で行われるケースが多くあります。

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一般的な葬儀費用が200万円程度とされるのに対して、直葬や一日葬は10万~20万円程度と非常に安いです。
ただ、宗教関係者を立ちあわせない場合には、納骨の際に菩提寺に拒否される可能性があります。
事前に確認しておきましょう。

自分の葬儀について考えよう

元気なうちに自分の葬儀について考えておこうという人は増えています。
喪主を経験したことで自分の葬儀の準備を始めたという人も中にはいるようです。

自分の考えをまとめて書いたら、秘密にしておくのではなく、周囲にも知らせて、理解を求めておくことが重要です。
葬儀観には、地域差もあり、親族などとの考えの違いから、遺族が不快な思いをすることもあるためです。

自分の葬儀についての希望を書き残すときには、次の項目を盛り込むと葬儀を行う遺族の心の支えになるでしょう。

葬儀の費用

必ず書いておきたいのは、費用についての希望です。
自分で用意できる額や遺族への負担を考えて、おおまなか予算を決めておきましょう。

規模と参列者

訃報を知らせて欲しい人をリストアップしておきます。
家族だけで見送って欲しい場合はそのように書きます。

葬儀の規模は参列者の数で決まり、葬儀費用にかかわってきます。
参列者を把握できることは、葬儀を営む遺族にとって大きな助けとなるでしょう。

葬儀の形式

日本の葬儀の8割以上は仏式で行われていると言われています。
ただし、同じ仏式でも、宗派ごとにしきたりが異なります。
自分の家の宗派や菩提寺の有無を確認しておきましょう。

また、お墓や埋葬方法についても希望を明らかにしておきましょう。

自分らしさ

葬儀でこだわりたいポイントを書いておきましょう。
たとえば、

  • 戒名に入れたい文字
  • 遺影用に使って欲しい写真
  • 祭壇に飾りたい花
  • 精進落としの料理の内容

などです。

メモリアルコーナーを設けて、趣味の作品などを展示することを望む人も増えています。

その他

葬儀会社、弔問客へのもてなし、香典返し、形見分け、法要についてなども、希望があれば書いておきましょう。

葬儀の生前予約

核家族化、少子化などにより、生前予約が増えています。

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まとめ

お彼岸やお盆などのタイミングで、親や自分自身の葬儀、お墓について考えてみるのもよいでしょう。
実家の菩提寺や宗教・宗派について把握できていない子どもも多いことでしょう。
こうした情報は親が元気なうちに子どもたちに伝えておくべきことです。

一方、子どもも、お墓参りは近いほうがいいよね、などと聞いてみて、親の葬儀やお墓について考え方を聞き出しておくとよいでしょう。
また、エンディングノートへの記入を通して、情報の共有をするのもよいでしょう