はかナビ~葬儀とお墓と仏壇の読み物~

一般的なお墓から最近増えている永代供養墓や納骨堂までお墓について詳しく解説します。また、葬儀・葬式や仏壇、終活の基礎知識についても詳しく解説します。

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3分でわかる!神道の葬送まとめ:お墓、納骨、霊祭、お墓参り、先祖の祀り方

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神道のお墓

お墓を建てる場所

墓地には大きく分けて、公営墓地民営墓地寺院墓地の3つがあります。

しかし、神道では死は穢れとされており、通常の場合、鳥居の内や神社の敷地内には墓地はありません。
つまり、お墓を建てるには、宗教不問の公営や民営の墓地を取得する必要があります。
宗教不問、宗旨・宗派不問と記載がある霊園なら、神道や仏教など宗教に関係なく、お墓を建てることができるのです。

神道のお墓を探しているなら、首都圏石材協同組合が運営するもしもドットネットを利用するとよいでしょう。
もしもドットネットは、PC・スマホ向けの霊園・墓地検索のポータルサイトで、神道のお墓も紹介されています。
宗教不問の公営、民営の墓地を探してみましょう。

また、最近では、神社が事業主体となった神道専用の墓地もできています。

東京で神道のお墓が建てられる墓地

東京で神道のお墓が立てられる墓地についてはこちらをご参考ください。

boseki.hatenablog.com

神道式のお墓の構成、墓石の形

神道式のお墓の構成は一般的な仏教式の和型墓に似ています。
神道のお墓と仏教のお墓が似ている理由は、お墓を建てるという行為は宗教的なものではなく、日本の祖先を祀るという習慣からきているものだからです。

ただし、お墓の形は神道式と呼ばれるものが多いです。
棹石は、角柱型で上のほうがやや細くなり、上部はとがった角兜巾型が特徴です。
この形は、三種の神器の1つである天叢雲剣の形を表していると言われます。

神道では、お線香を供えることはないので、香炉は置かず、供物を供える八足台と呼ばれる台を置きます。

仏教式のお墓の墓誌にあたるものは霊標と呼ばれます。

三種の神器とは?

三種の神器は、

  • 八咫鏡(やたのかがみ)
  • 天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
  • 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)

の三種です。
天叢雲剣は、草薙剣(くさなぎのつるぎ)と同じものです。

新しいデザインのお墓も増えている

最近では、仏教徒であっても、デザイン墓を選ぶ人が増えています。
これは神道でも同じです。
仏教や神道のお墓はこうあるべきというルールは変わりつつあり、神道だからこの型でなければならないということはありません。

従来のお墓とは異なるデザインを希望される方は、石材店と相談しながら進めるとよいでしょう。

墓石に刻む文字

一般に、神道式の家墓では、棹石の正面に〇〇家奥津城または〇〇家奥都城と刻みます。
奥津城・奥都城(おくつき)は、神道でお墓を意味する言葉で、〇〇家の墓という意味になります。
津と都は意味が異なり、津は一般信徒のお墓に使われて、都は神官や氏子などに使われます。

埋葬された故人は、その霊号が墓石の側面に刻まれます。
霊号は、仏教の戒名にあたるもので、故人の姓名に続けて「命(みこと)」「大人(うし)」「刀自(とじ)」などの称名(たたえな)をつけて表します。
仏教のように、戒名(法号)を用いることはありません。

男性の場合:○○○○大人命(○○○○うしのみこと)
女性の場合:○○○○刀自命(○○○○とじのみこと)

墓石の側面に入りきらない場合は、霊標に刻んだりします。

称名(たたえな)とは?

称名は、もともと生前の功績などを称えるために付けられましたが、現在では、性別や年齢でつけられています。

称名の例

老年男子 ⇒ 老叟(ろうそう)
老年女子 ⇒ 大刀自(おおとじ)
壮年男子 ⇒ 大人(うし)
壮年女子 ⇒ 刀自(とじ)
成年男子 ⇒ 彦(ひこ)
成年女子 ⇒ 姫(ひめ)
男児 ⇒ 童子(どうじ)
女児 ⇒ 童女(どうじょ)
乳幼児 ⇒ 稚児(ちご)

神道の納骨:納骨式にあたる埋葬祭を行う

神道では、火葬、骨上げ後、その日のうちに墓地に出向いて納骨するのが本来のかたちです。
お墓がまだ建っていない場合には、遺骨を家に持ち帰って、五十日祭または一年祭を目安に納骨します。

納骨にあたっては、墓前に神官を招いて埋葬祭という儀式をします。

まず、お墓の周りに注連縄(しめなわ)を渡し、墓石の両脇に故人の姓名や職名を書いた銘旗、榊、供花などを左右対称に配して、神饌*1を供えます。
神官がお払いと祭詞の奏上をして、一同が玉串を捧げて拝礼します。

神官を頼む先がない場合には、お坊さん便てらくるというサービスの利用を検討してみてもよいでしょう。
僧侶の派遣サービスですが、地域によっては神官の派遣にも対応しています。

神道の霊祭

神道では法要を霊祭と言います。
仏式の法要にあたるのが、霊祭です。
亡くなってから10日ごとに霊祭が行われ、死後50日目の五十日祭以降から十年祭までは、親族や知人を集めて神事を行います。

霊祭は墓前または自宅で行うのが一般的です。
霊祭のあとは、参列者に食事やお酒をふるまう直会(なおらい)でもてなします。

こちらも霊祭を依頼する神官がいない場合にはお坊さん便てらくるの利用を検討しましょう。

神道の霊祭のスケジュール

通夜祭
葬場祭・告別式
火葬
埋葬祭

神道では、骨上げのあと、すぐに遺骨を埋葬します。

帰家祭

火葬から戻ったら当日に行います。

十日祭

亡くなった日から10日目ごとに霊祭を行います。
十日祭は、仏式の初七日法要にあたります。
墓前または自宅に神官を招きます。
最近は、遺族だけで礼拝することが多く、省略されることも多いです。

二十日祭
三十日祭
四十日祭
五十日祭

忌明けの日です。
親戚や知人などを招いて、神官に祭詞の奏上をお願いします。
また、会食の席を設けてもてなします。

納骨がすんでいない場合、埋葬祭を兼ねます。

清祓いの儀(きよはらいのぎ)

本来は五十日祭の翌日に行い、忌明けとします。
忌明けの祓いと清めをして、神棚の白紙をはがします。

合祀祭

最近は、五十日祭に、清祓いの儀とあわせて行うことが多いです。

百日祭

近親者や知人を招いて営みます。
省略することも多いです。

一年祭

近親者や知人を招いて、神官に祭詞を奏上してもらいます。

納骨がすんでいない場合、埋葬祭を兼ねます。

三年祭

身内だけで行うことがほとんどです。
一年祭は1年目、三年祭は3年目と数え方は仏式と違うので注意しましょう。
神社によっても異なります。

五年祭
十年祭
二十年祭

以後10年ごとに式年祭を行います。

五十年祭

遺族で礼拝します。

毎十日祭:霊祭は10日ごとに行われる

亡くなった翌日は翌日祭ですが、現在はほとんど行われていません。
その後は、死後10日目ごとに、十日祭、ニ十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭と続いていきます。

忌明け:五十日祭、清祓いの儀で忌明けになる

五十日祭は、忌明けの重要の霊祭で、仏教の四十九日にあたります。
近親者や特に親しい人を招いて、墓前や自宅の霊前に供物を供えて、神官に祭詞を奏上してもらい、玉串を捧げます。

さらに、その翌日には、清祓いの儀を行います。
神官と遺族だけで行われ、神棚にはった白紙をとり去って、神棚封じを解いて、忌明けとなります。

また、五十日祭後に、日を改めて故人の霊璽を祖先の霊を祀る御霊舎に移す合祀祭を行いますが、最近では、清祓いの儀、合祀祭とも五十日祭とあわせて行うことが多いようです。

五十日祭のあとの霊祭は、百日祭となります。

式年祭:祥月命日に行う

百日祭以降は、1年目の祥月命日に一年祭を行います。
その後、三年祭、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭、五十年祭と、式年祭と呼ばれる霊祭が行われます。
五十年祭のあとは、百年祭、二百年祭と続きますが、実際には二十年祭までしか行わないことが多いようです。

式年祭は、自宅や墓前、斎場などに神官を招いて行います。
遺族をはじめ、近親者、友人、知人が集まって、祭式のあと直会(なおらい)と呼ばれる宴席を設けます。

神官への謝礼

神社の格式により金額が違うので、事前に聞いておくとよいでしょう。
出向いてもらうので、謝礼と別にお車代も用意します。

表書きは、御礼、御祭祀料、御玉串料などです。

霊祭に招かれたら

ご仏前に相当する御玉串料、御神前を用意します。
服は地味なものであれば平服でも構いません。

神道のお墓参り

神道では、故人の祥月命日に行う式年祭や、お盆や春秋のお彼岸にお墓参りをします。

墓地・墓石を清めるのは、仏式と同じです。
供物は、水、洗米、塩、お神酒が基本です。
他に、故人の好物を供えても構いません。

花立には花ではなく、榊を供えます。
線香は供えません。

拝礼は、二礼二拍手一礼です。

神道の先祖の祀り方

先祖は御霊舎に祀ります

神道でご先祖を祀るのは、神棚ではなく、白木で作られた御霊舎です。

神道では、故人の霊は祖霊に加わって、家の守護神となり、子孫を守るとされています。
先祖は、御霊舎に祀ります。
御霊舎は、祖霊舎、神徒壇とも呼ばれます。
仏式でいう仏壇で、御霊舎にも、仏壇のように上置きや台付きのタイプがあります。

御霊舎に、祖先の霊が鎮まる霊璽を納めます。
霊璽は御霊代とも呼ばれます。
位牌にあたるもので、表面には故人の霊号を、裏面には帰幽*2年月日と年齢が墨書されます。
白木で作られます。

御霊舎(神徒壇)や神棚の購入を検討しているなら、鎌倉新書のいい仏壇を利用するとよいでしょう。
都道府県を選んで、神徒壇、もしくは神棚を選べば、神徒壇、神棚を売っている最寄の店舗、実際の商品、値段などを調べることができます。

御霊舎は五十日祭までに準備します

不幸があって御霊舎を新たに買い求める場合には、五十日祭までに用意します。
五十日祭、清祓いの儀を終えた忌明けののちに、霊璽を御霊舎に移して拝礼する合祀祭の儀式を行います。

御霊舎には、先祖の霊が宿るとされる神鏡も納められます。

その他の神具は、水器、土器、灯明具一色、お神酒徳利一対、榊立一対などです。

毎朝、新しい水を供えて灯明を点じ、拝礼します。

神棚や御霊舎への拝礼の作法

祓詞、神棚拝詞、祖霊拝詞を省略するときは、二例二拍手一礼だけで構いません。

  1. 顔、手、口をすすいで清めた後、神饌を供えます
  2. 軽くお辞儀をします
  3. 二度深くお辞儀(二礼)をします
  4. 両手を開いて二度拍手(二拍手)します
  5. 祓詞(はらえことば)を奏上し、神棚拝詞、祖霊拝詞を述べ、もう一度深くお辞儀(一礼)します
    ※神棚拝詞、祖霊拝詞を省略して、願いごと、思っていることを祈念しても構いません)
  6. 最後に軽くお辞儀をして下がります

神道の柏手は忍び手

神道の葬儀、神葬祭の拝礼の際は、柏手は忍び手という音を立てないような打ち方をします。
地方によっては違いがありますが、五十日祭が終わるまでは忍び手でお参りするところが多いようです。

神棚の祀り方

神棚は、天照大神や氏神を祀るところで、神棚には御神札を納め、毎日供え物をして拝礼します。
先祖を祀る御霊舎は、神棚とは別に設けます。

神棚は、明るく清浄で、南向きか東向きになるような場所で、家族が見上げる程度の高さに祀ります。

御霊舎と並べるときは、神棚のほうが高い位置になるようにします。

手水の作法

神社にお参りした時は、鳥居をくぐったあたりにある手水舎で、まず手水を使います。
これは身を清めるためで、手水舎の水盤上の柄杓を用います。

  1. 右手で水をくみ上げ、左手に注いで左手を清めます
  2. 柄杓を左手に持ち替えて水をくみ上げ、右手に注いで清めます
  3. 再び右手に持って、左手の掌をくぼめたところに水を注ぎ、その水で口をすすぎ、口を清めます
  4. 柄杓を立てて残っている水を柄に流しかけて、元の位置に伏せます

玉串の作法

玉串とは、榊の小枝に半紙で作った紙垂をつけたもので、神の霊に通じるものとされています。

玉串を捧げて、拝礼することを、玉串奉奠と呼び、神道の儀式の際には慶弔に関わらず、行われます。

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*1:洗米、塩、水などの神に捧げる飲食物

*2:帰幽:亡くなった