はかナビ~葬儀とお墓と仏壇の読み物~

一般的なお墓から最近増えている永代供養墓や納骨堂までお墓について詳しく解説します。また、葬儀・葬式や仏壇、終活の基礎知識についても詳しく解説します。

移転しました。

自由葬とは?形式にとらわれない葬儀が増えています

f:id:barkaz6212:20170212223527j:plain

自由葬とは?

自由葬とは形式にとらわれずに自由な発想で行う葬儀のことです。
自由葬は、大きく次の3つに分けられます。

  • 無宗教式家族葬
  • 仏式をアレンジした家族葬
  • 通夜と告別式を兼ねる通夜葬

boseki.hatenablog.com

自由葬は、文字通りの自由な形式で行う葬儀のことで、遺族が決定権をもって行える点が特徴です。
自由葬には、形式もマニュアルもありません。
そのため、自由葬なら故人の希望や遺族の思いを取り入れた葬儀にできます。
ただ、一方で、式の進行から演出までをすべて遺族側で決めなければなりません。

また、死亡届の提出や死後24時間以内の火葬の禁止など、法的に決められていることは守る必要があります。

無宗教葬では、宗教儀礼を行わないこともあり、従来の仏式の葬儀をアレンジしたりすることもあります。

boseki.hatenablog.com葬儀の途中で音楽などの演奏を行い、弔事、献花を供えるなどのパターンが定番です。どのような形式で行っても構いませんが、個人らしさが伝わる葬儀にすることが何よりも大切です。
自由葬を行いたい場合には、式のスタイルや演出など、生前からある程度、準備をしておきましょう。
遺影や祭壇のイメージ、死装束など、エンディングノートがあればそれに従います。

boseki.hatenablog.com

もし、エンディングノートがない場合は、生前に故人の意向を尋ねておきましょう。
また、親族に了解を得ることも大切です。
こういった形式の葬儀では、参列者の中には、どこで気持ちをこめればいいのかわからないと戸惑う人も少なくありません。

自由葬(無宗教葬)による告別式の進行例

①遺族・参列者入場

故人の好きだった音楽などを流します。
弦楽四重葬などの生演奏にすることもあります。

②開会の挨拶

遺族代表か司会者が自由葬にした理由を簡潔に付け加えます。

③黙祷
④故人のプロフィール紹介

故人の略歴をスライドやビデオなどで紹介します。

⑤参列者からの追悼の言葉

形式にこだわらずに故人へメッセージを送ります。

⑥献花・焼香

故人の好んだ花があれば、それを手向けます。

⑦遺族代表の挨拶

参列者にお礼と感謝の気持ちを伝えます。

⑧閉会の挨拶

自由葬の葬儀社選び

自由葬では、葬儀社選びが非常に重要です。
遺族の方のイメージ通りの葬儀にするためには、プロの手助けが不可欠です。
葬儀社の対応力によって、式の満足度は変わってきます。
葬儀社何社かに当たってみて、自由葬に慣れた業者を選ぶようにしましょう。

無宗教式家族葬

僧侶や神官、神父、牧師などによる宗教儀礼を行わずに進める葬儀が無宗教葬です。

宗教によらない葬儀はまだまだ少数派です。
それでも、故人が宗教によらない葬儀を希望していたり、遺族が故人らしさを前面に出した葬儀を希望したりなど、さまざまな理由から、近年増えてきています。

無宗教葬を行う場合には、まずは葬儀社にその旨をきちんと伝えることから始めます。
式のイメージはできるだけ細かく伝えます。
また、演出などで希望がある場合には具体的に話します。

無宗教式家族葬の流れ

①遺族・参列者の入場

故人の好きだった曲をBGMで流すなどの演出をします。

②開会の辞

進行役が開会のあいさつと式次第を説明します。

③故人の略歴の紹介

故人の実績や趣味などを、写真や動画で紹介します。

④追悼の言葉

故人と親しかった友人に思い出を語ってもらいます。
歌や楽器の演奏などでも構いません。

⑤献花

BGMに故人の好きだった曲を流して、遺族、親族、友人、知人の順に献花します。

⑥お別れの儀

棺のふたを開けて、最後のお別れをします。

⑦喪主のあいさつ

参列のお礼と無宗教葬にした理由を伝えます。

⑧閉式の辞

進行役が閉会の言葉を述べます。

無宗教式家族葬の注意点

無宗教葬の場合には、戒名がつきません。

boseki.hatenablog.com

寺院墓地によっては、戒名がないと埋葬できないこともあります。
事前に確認しておきましょう。
戒名がないと埋葬できない場合には、寺院にお願いして戒名をもらうか、新たに公営墓地や民営墓地を手配する必要があります。

仏式をアレンジした家族葬

現在行われている自由葬の中でもっとも多いのが、仏式をアレンジした家族葬です。
従来の仏式の葬儀に自由葬を組み合わせたものです。
1からプランニングする無宗教葬と異なり、仏式をアレンジした家族葬なら、遺族の負担は少なくて済みます。

仏式をアレンジした自由葬の場合、自由葬の部分で、個人の希望や遺族の思いを演出できることが特徴です。
仏式なので、従来の葬儀に慣れた親族の理解も比較的得やすいでしょう。

仏式をアレンジした家族葬を行いたい場合には、事前に僧侶に相談して、承諾を得ておきます。

仏式と自由葬のアレンジの仕方

仏式と自由葬のアレンジの仕方はさまざまです。

通夜と葬儀のどちらかを仏式で行ってその他を自由葬にしたり、家族だけで通夜と葬儀を仏式で行って告別式を自由葬にする、などです。
その際に気をつけたいのは、自由葬の部分の演出についてです。
仏式の葬儀とかけ離れたものにしてしまうと、参列者に違和感を与えてしまいます。

仏式の通夜・葬儀+お別れ会

仏式の通夜と葬儀を内輪で行って、告別式を宗教色のないお別れ会にします。

お別れ会の流れ(例)

  1. 黙祷
  2. 友人によるメッセージ
  3. 献花
  4. お別れ
  5. 遺族あいさつ
  6. 出棺
仏式の通夜+お別れ会

仏式の通夜を内輪で行って、葬儀を宗教色のないお別れ会にします。

お別れ会の流れ(例)

  1. 黙祷
  2. 故人が好きだった音楽を流しながら故人の思い出を上映
  3. 友人によるメッセージ
  4. 献花
  5. 故人が好きだった音楽が流れるなかお別れ
  6. 喪主あいさつ
  7. 出棺
仏式の通夜+お別れ会+仏式の葬儀

仏式の通夜を行って、そのあとで親しい人だけでお別れ会をします。
翌日、仏式の葬儀を内輪で行います。

ワインで通夜ぶるまい(例)

故人が好きだったワインをいろいろな銘柄を用意して、皆で飲みながら思い出を語り合います。

仏式の通夜+仏式と自由葬を組み合わせた葬儀・告別式

仏式の通夜を内輪で行って、葬儀と告別式は仏式と自由葬を上手に組み合わせます。

葬儀・告別式の流れ(例)

  1. 友人によるギター生演奏&故人の思い出の上映
  2. 僧侶入場(読経)
  3. 友人による弔辞
  4. 僧侶退場
  5. 生演奏を聴きながらお別れ
  6. 喪主あいさつ
  7. 出棺

通夜と告別式を兼ねる通夜葬

葬儀や告別式を行わずに、通夜のみを行うことを通夜葬と言います。

通常の葬儀のように大げさにしたくないが、火葬だけでは寂しいという場合には、通夜葬がよいでしょう。
本来、通夜とは、故人を葬る前に遺族や親族が遺体を守りながら、一晩過ごすことを言います。
故人の霊を慰めて、思い出を語り、ゆっくりとお別れする場です。

しかし、現在の葬儀では、通夜はほんの1~2時間程度です。

boseki.hatenablog.com

また、通夜は葬儀に来られない人に対する告別式的な色合いが強くなっています。
そのような点を考えると、通夜葬はシンプルでありながら、心のこもった葬儀と言えそうです。

通夜葬の会場の選び方

通夜葬では、簡単な祭壇と枕飾りを設置するのが一般的です。
僧侶の読経の後は、線香を絶やさず、遺体に付き添って一晩明かします。
翌朝出棺して、火葬します。

通夜葬の会場は、できれば自宅がよいでしょう。
しかし、住宅事情もあって難しい場合は葬儀社に相談しましょう。
最近では、防災などの理由から一晩付き添えないところも増えています。
しかしながら、できるだけ一晩中遺体に付き添えるところを選ぶようにしましょう。

通夜葬の一般的な流れ

①遺体の搬送と安置

自宅でない場合には、一晩中付き添える会場を選びます。

②簡単な祭壇を設ける

枕飾りも設置します。

③僧侶入場
④僧侶の読経・引導
⑤遺族、親族、参列者の順に焼香
⑥僧侶の法話
⑦僧侶退場
⑧喪主のあいさつ

少人数とは言え、喪主のあいさつは必要です。

⑨通夜ぶるまい

線香を絶やさないように注意します。

⑩出棺

親族の理解を得ましょう

昔ながらの慣習が残る地域や、従来の葬儀に慣れた人にとっては、読経や焼香のない自由葬は受け入れがたいものがあるでしょう。
参列者に対しては、事前に無宗教葬にする旨を伝え、特に、親族に対しては後々感情的なしこりが残らないように、きちんと自由葬にする理由を説明して、理解を得るようにしましょう。

また、無宗教式家族葬では、四十九日や新盆などの供養の形式もありません。
自由葬を選ぶ際には、この点も考慮しましょう。

自由葬が増えている背景

最近では、菩提寺を持たない家は多くあります。
そして、葬儀のときだけ知らない寺院に依頼する場合もあります。
また、伝統的な葬儀は、執り行う上で家族に大変な労力をかけます。
さらに、費用面でも遺族に負担をかけることもあります。

そういった面から、宗教や形式にとらわれないで、自由な発想で行う葬儀である自由葬が増えています。