はかナビ~葬儀とお墓と仏壇の読み物~

一般的なお墓から最近増えている永代供養墓や納骨堂までお墓について詳しく解説します。また、葬儀・葬式や仏壇、終活の基礎知識についても詳しく解説します。

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1分でわかる!家族葬をする理由、家族葬増加の背景を説明します

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近年では、経済的な理由や、最後は家族だけで過ごしたいという故人や遺族の意向で、家族葬を選択するケースが増えています。
家族で満足いく葬儀とするために、細かなことまで家族で決めておきましょう。

葬儀やお墓などの情報サービスを提供する鎌倉新書の調査「直葬の実態を探る」によると、現在、参列者が31名以上の一般葬が全体の42%、30名以下の家族葬が32%で、身近な人を送るのには家族葬が主流になりつつあると言えます。

家族葬増加の背景

①簡略化した葬儀へのニーズの高まり

昔は葬儀といえば何かと宗教的な儀式として重んじ、従うところが大きかったと思います。
祭壇を立派なものにするとか、仏教なら僧侶や参列者の人数が多いほど、まるで故人が生前、社会的地位や身分が高かったかのように思っている節がありました。
お金をかけた葬儀ほど故人の供養になり、遺族も周囲から認められるので、葬儀は立派に執り行わなければならないという風潮あったのです。

しかし、最近は地方の名家や事業オーナーなど一部の葬家を除いて、必要以上に派手な葬儀は好まれない傾向になっています。

団塊の世代より郷里を離れて、都心へ人口が集中することにより、核家族化に勢いがつき、少子高齢化の時代の始まりとなり、地域のつながりが希薄になってきました。
それまでの葬儀は、自宅に僧侶が来ることはもちろんのこと、ご近所の人が総出で通夜や葬儀の準備から本番まで加勢しました。
ご近所付き合いが疎遠になれば、これまでの葬儀のやり方は当然できなくなります。
そうなれば、この際、できるだけ世間体を気にした葬儀ではなく、小規模で簡略化した葬儀にしたいと思う人が増えるのは当然の成り行きです。

なかには葬儀なんて必要ないという声も聞きますが、多くの人はそこまで感じているわけではなく、以前のように花環を並べてその数を競ったり、祭壇の大きさや棺のランクを誇ったりするような風潮は陰を潜めています。

②ゆっくりお別れをしたい

宗教的儀式にとらわれるのではなく、もっと故人と近親者である遺族が中心となって、古いしがらみや体裁を気にせず、心から故人を見送ったという気にさせてくれるお葬式を望んだ結果、納得いかない費用もかけずに安くできるのであれば、それに越したことはありません。
大きな祭壇などを選んで見栄を張るよりも、ゆっくりお別れをしたいという傾向は強くなっています。
会葬者が多いと、喪主や遺族は接待に追われ、気づいたら故人とお別れをする時間もなかったということもあります。

会葬者への挨拶などに追われて、故人との最後の別れをゆっくりできないのは避けたい、身内で故人の思い出話をゆっくりしたい、そんな人には家族葬などシンプルな葬儀が選ばれています。
会葬者がごく親しい人たちに限られることで余計な気遣いをせずに済み、遺族や会葬者が故人とゆっくりお別れができるのが特徴です。

③葬儀費用は納得して払いたい

葬儀にお金をかけたくないというよりも、納得できないお金は払いたくないという傾向があります。
よくわからないために、葬儀社のシステムやお寺のしきたりに従うあまり、結果的に葬儀の満足度が低いということがだんだんと浸透してきたことにもよります。
自分が予想していた葬儀よりも、簡素で残念なものになったとか、反対に派手なものになって気恥ずかしい思いをしたという人もいます。
他にも、日程が家族の思い通りにいかなかった、会場の予約が希望通りに行かなかった、などというケースもあります。

また、価格がどんどんつり上がっていって、結局のところ、葬儀社の請求書を見るまで代金が不透明のままだったとか、葬儀後のことについてもあれこれお勧めオプションがあり、追加の支払いが次々と発生したなどということもありえます。
以前は、葬儀費用をどんぶり勘定で請求していた葬儀社もありました。
このような不満が積み重なって、葬式は本来家族のものという原点に返って葬儀を考えるようになり、今、家族葬が注目を浴びています。

それを表すように、一般財団法人日本消費者協会の「葬儀についてのアンケート調査」によると、2003年には平均236万円だった葬儀の費用は、2007年231万円、2010年199万9000円、2014年188万9000円と低下しています。
派手な葬儀は好まれなくなった、形式的すぎる葬儀が敬遠されるようになったなど、葬儀に関する考え方の変化が影響しているでしょう。

最近では、「死亡届の代行○○円」「ドライアイス代○○円」と明細をつけた見積書を提出する葬儀社がほとんどです。
いくつかの業者から見積書を提出させて比較する方法は有効です。
ただ、慌しい日程でいくつかの業者にあたるのはたいへんです。
1つの業者に決めているなら、その担当者に見積もり金額の1つ1つを細かく尋ねてみましょう。
最近は、細かく尋ねるのが当然で、見積もり金額を確認もせず依頼する遺族は少ないです。

④儀礼的な会葬は遠慮したい

喪主や身内の仕事関係者など、故人と一度も会ったことがないような義理で訪れる弔問客は遠慮したいという人は増えています。

⑤葬儀よりもその後の生活が重要

葬儀で大きな出費をして、葬儀後の生活に支障が起きるのは非常に困ります。
そういった考えから、見栄を張らず、身の丈に合った葬儀をしたいという方は家族葬を選んでいます。

⑥故人が高齢で会葬者が限られる

都市部を中心に家族葬が増えているのは、故人の年齢が高くなっていることと関係が深いと考えられています。
故人が高齢なため会葬者が限られるので必然的に家族葬を選ぶケースは増えていて、最近の都市部の葬儀のうち、50%近くが家族葬で行われています。

高齢化によって故人の年齢も高齢化しており、故人が90歳を超える高齢であった場合、故人の親戚や友人はすでに他界していて、弔問に来れないことも多いでしょう。
子どもたちも定年退職していて、社会とのつながりが現役時代よりも希薄で、仕事関係の会葬者がほとんどいないことも多いでしょう。
そういたケースで会葬者がせいぜい20-30名人ということなら、大きな斎場を手配したり、立派な祭壇を飾ったりする必要もなく、必然的に質素な葬儀となるでしょう。