はかナビ~葬儀とお墓と仏壇の読み物~

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3分でわかる!危篤とは?危篤状態のときの連絡方法と危篤時の対応【遺族編】

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危篤の意味

危篤とは、病気が非常に重くて今にも死にそうな状態のことです。

危篤を知らせる相手

「ここ数日が山だと思います」など、医師から危篤を告げられたら、息のあるうちに会わせたい人、その人と最後の別れをしてもらいたい人、家族や近親者、友人などに急いで連絡を取りましょう。
生前本人が会いたいと言っていた人や家族が会わせたい人が優先です。

限られた時間のなかで、できるだけ多くの方が最後の別れをできるように、死期が迫っていることを医師から知らされた段階で、万一に備えて住所録の抜粋をしておくとよいでしょう。
故人の交友関係などがわからないと、誰に知らせるべきか判断が難しいこともあります。
いざという時のために、本人が元気なうちから話し合っておくとよいでしょう。

危篤・臨終を知らせる範囲

  • 三親等ぐらいまでの家族・近親者

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    両親や妻子、親しい付き合いのある親族、兄弟姉妹、祖父母、孫、配偶者の両親や兄弟姉妹、おじ、おば、おい、めいなどです。
    日ごろ疎遠にしていても、本人と深いつながりがある人には、もう二度と会えなくなることを考えれば、知らせたほうがよいでしょう。
    親族でも親しくない場合や相手が遠方にいて高齢の場合などはケースに応じて判断します。
    難しいことですが、親族間では冠婚葬祭に思わぬ感情のもつれが発生するともかぎりません。十分に配慮しましょう。
  • 特につながりの深い親友、友人や知人など私的な関係者
    故人が生前特に親しくしていた人
  • ふだん頻繁に会っている人
  • 勤務先や学校など公的なつながりのある関係者(本人が現役世代の場合)
    勤務先なら直属の上司、学校なら担任の先生に連絡します

友人への連絡は代表者にお願いする

友人関係など人数が多いグループに連絡する場合は、遺族のみで全員への連絡は難しいので、代表の方からしてもらうようにお願いするとよいでしょう。
連絡は何人かで協力して、親族、友人関係、会社関係など、分担を決めて行います。
代表となる2名くらいに知らせて、他の人への連絡を依頼するようにします。
人数が多い場合は、各グループのうち一人に依頼して、連絡を回してもらってもよいでしょう。

遠方の人への連絡

どうしても最後に会わせたい人が遠方に住んでいる場合は、その人が現地まで来る乗り物の手配や、仕事などのスケジュールの問題を考えて、医師と相談した上で危篤状態になる前に知らせておくのが良いでしょう。

危篤の連絡方法

電話で連絡する

危篤の連絡はなるべく早く、確実に連絡を取らなくてはいけません。
緊急ですので、深夜早朝であっても電話で連絡を行いましょう。
たとえ相手が目上の人であっても失礼にあたりません。

電報などで連絡する

電話での連絡が取れないときは、FAXやEメール、そして電報などを使いましょう。
的確に伝えるためにも内容は簡潔に

  • 危篤者の名前
    誰が危篤であるかはっきりさせる
  • 危篤者がいる場所の住所、電話番号、交通機関、道順、病院であるなら病院名、病院の科名、病室の番号など
  • 危篤者の病状

を明記して、一言「一目あっていただけませんか」などといった言葉を簡潔に添えます。
なお、本文に載せる差出人の名前はフルネームで入れるのがマナーです。

電報は、NTTの「電報サービスセンター」(115番)、またはNTTドコモやインターネットの「D-MAIL」からも申し込めます。

NTTが用意している緊急定文電報から選ぶと、漢字かな混じり文となり読みやすく、また午前8時から午後10時までに申し込んだ場合なら即日配達してくれます。
ただし、午後7時以降については、定文+20文字以内で2000円の夜間配達料金がかかります。

また、緊急定文を電報の一部に使用したり、別料金で電報の配達日時を申込者に通知したり、電文と一緒に申込者の住所・氏名・電話番号を通知するサービスもあります。

電報の文例1

○○危篤、至急来られたし

電報の文例2

○○危篤、至急連絡されたし。○○病院 ○○-○○○○-○○○○(電話番号)発信人氏名

危篤の連絡はメールでもいいの?

メールは相手がすぐに見るとは限らず、また確実に見ているかわかりません。
届くのが遅れることもあるでしょう。
特に、危篤の場合は一刻を争うので、必ず電話で連絡をしましょう。

深夜や早朝に連絡してもいいの? 

危篤の場合は、緊急事態なので、どんな時間でも迷惑ではありません。
早朝や深夜でも、電話で連絡します。

ただし、時間は問いませんが、朝9時以前や夜9時以降に架ける場合には、「朝早く恐れ入ります」「夜分に恐れ入ります」の一言を最初に加えましょう。

深夜に亡くなった場合の死亡の連絡は、翌朝まで待って連絡したほうがよいでしょう。

相手が不在で連絡が取れない場合

電話で連絡が付かない場合は、留守電にメッセージを残した時間を必ず言い添えて用件を録音します。
携帯電話やメール、FAXで連絡しても構いません。
その場合は、電話をしたが不在だったので、と一言添えましょう。

危篤の連絡事項

相手に話すときは、挨拶などは最小限にとどめて、手短に用件のみを伝えましょう。
この際、来ることができるかどうかの確認をすぐに求める必要はありません。

危篤時の連絡メモ

気が動転していると、自分の連絡先や電話番号などを誤って伝えてしまうこともあります。
次のような連絡メモを作っておくと、必要な連絡事項をきちんと伝えることができます。

  • 危篤者の名前
  • 病名と現在の状態
  • 危篤になった日時
  • 危篤者がいる場所
    病院なら病院名、入院中の診療科名、部屋番号、住所、電話番号、最寄り駅など
  • 面会可能な時間
  • 自分の連絡先
    自宅電話番号、携帯電話番号など 

危篤の連絡の例

危篤の知らせでは、まず自分の名前を名乗ります。
そのあと、危篤になった人の名前を伝えて、病院名や病室の番号、最寄り駅からの道順などを示します。

伝える項目が多いので、あらかじめメモを作っておくとよいでしょう。

○○の娘の■■と申します。実は入院中の父が危篤になりました。

息のあるうちにひと目会ってやっていただけないでしょうか?

親族へ

早朝から申し訳ございません。
○○の息子の○○です。

実は昨晩から父の容態が悪化しまして、主治医の話では今日、明日が山とのことです。
よろしければ会っていただけませんでしょうか。

入院先は○○病院です。
現在、○階の○号室におりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

緊急のことなので時間は問いませんが、目安として朝9時前なら「朝早くから申し訳ございません」、夜10時以降なら「夜分遅くに失礼いたします」などのお詫びの言葉を添えましょう。

勤務先へ

○○の妻です。
実は、昨晩から○○の容態が急変いたしまして、危篤となっております。

医者の話では、今日いっぱいもつかどうかという状態だといいます。

○○部長をはじめ、会社の方々にはいろいろとご迷惑をおかけいたしますが、取り急ぎ、ご連絡をと思い、お電話差し上げた次第です。

勤務先や学校へ連絡を入れる場合は、その後のさまざまな手続きなどで迷惑をかけることに対するお詫びの言葉を主体とします。
「よろしければ会ってほしい」などとは言わなくても構いません。

危篤になったときの対応

自宅で危篤になった場合

現在では、入院中に危篤状態になり、そのまま病院で亡くなることがほとんどです。
ただ、自宅療養中に容態が急変して亡くなってしまうこともあります。

この場合には、至急主治医に連絡をして来てもらいます。

心臓発作など蘇生の可能性がある場合は、119番で救急車を呼びます。
このときには件個保険証を準備します。

自宅で亡くなった場合

心筋梗塞や脳出血などで突然倒れて自宅で息を引き取ることもあります。
この場合も、ただちに医師を呼びます。
特に主治医がいないなら、110番で警察に連絡します。
警察医と現場検証をする必要があるためです。
医師によって病気による自然死と確認されるまで、遺体は動かしません。

現金を用意しておく

通夜や葬儀前、危篤状態になる前に、当座の病院への支払やタクシー代金、食事代など日々の生活に必要となる現金を準備しておきます。
これは、看病などに追われてなかなか銀行にいけない可能性があるためです。
有る程度まとまった現金を手元に用意しておきましょう。
銀行や郵便局などでは、名義人が死亡した事実がわかると、現金を引き出したり、預金口座の解約ができなくなってしまうことがあります。

キリスト教での危篤の対応

危篤者が信者である場合、所属する協会に連絡を入れます。
カトリックなら神父、プロテスタントなら牧師を呼んで、儀式を行います。

洗礼によってキリストと結ばれた信者にとって、死は終わりではなく、キリストととともに永遠の安息の日々を送ることができるものとされています。
そのために死の直前には、過去の罪をわび、許しを請う儀式を行います。
キリスト教の場合、本人の意識のあるうちに儀式が行われるのはそのためです。
この儀式は、本人の希望があれば、生前のまだ元気なうちに行うこともできます。

もし、神父や牧師が到着する前に息を引き取ってしまった場合には、遺体はそのままの状態にして居合わせた人たちで静かに祈りを捧げます。

葬儀はいずれの宗派の場合も教会で行いますが、伝統を重んじるカトリックは信者でない人の葬儀は教会ですることはできません。

カトリックの場合

信者の死期が近いと医師が判断したり、信者の容態が悪くなったらすぐに神父を呼びます。
まだ意識があるうちに罪の許しをもたらす病者の秘蹟(終油の秘蹟、塗油の秘蹟)を行ってもらいます。
秘蹟とは神と交わる手段となる儀式のことです。

神父は信者の懺悔を聞いて、神の許しを請う祈りを捧げて聖書を朗読します。
このとき臨席者一同も神父にしたがって祈ります。

儀式には白い布をかけた小机の上に十字架とロウソク、病者の油、聖水などを用意します。
急な場合には、神父が持参する十字架と油、聖水だけでも構いません。
病状にもよりますが、死期の前に今まで犯した罪を告白する許しの秘蹟を行うこともあります。
また、キリストと一体となるために、聖体(キリストの身体をあらわすパンと血をあらわすぶどう酒)の拝領を病者の秘蹟の間に行うこともあります。

病者の秘蹟は、健康を取り戻した後、再び容態が悪化したときも繰り返して受けることができます。

病人を気遣ってこれらの儀式を遅らせることは信者にとってはかえって精神的によくないので、できるだけ意識がはっきりしているうちに行いましょう。

プロテスタントの場合

プロテスタントの洗礼を受けた人が危篤になったら、意識のあるうちに所属教会の牧師を呼んで聖餐式を行います。
聖餐式とは式の迫った信者に牧師がキリストの肉と血を意味するパンとぶどう酒を与えて、死者の魂が永遠の安息を得ることができるようにと祈る儀式です。
このとき、家族が準備するものは特にありません。

プロテスタントは儀式よりも個人の信仰を大切にするので、儀式自体は簡略化されています。

また、聖餐式は本人の希望により、危篤時に限らず、生前の好きな日時に行うこともできます。
まだ、洗礼を受けていない場合は、聖餐式ではなく臨終の祈りを捧げてもらいます。
本人が望めば病床で緊急洗礼を受けることもできます。
いずれの場合も臨席者は一緒に祈りを捧げます。

医師から臨終を告げられたら、家族は末期の水を含ませ、遺体を清めて、死化粧を施し、故人の愛用していた服を着せて安置します。

納棺は死亡当日、もしくは翌日に行われて牧師が立ち会います。

プロテスタントにはいくつもの宗派があり、葬儀の内容も異なります。
葬儀社を交えて教会や牧師と打ち合わせをする必要があります。
葬儀社はキリスト教の葬儀の経験が豊富なところを選ぶか、教会に紹介してもらうとよいでしょう。

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