はかナビ~葬儀とお墓と仏壇の読み物~

一般的なお墓から最近増えている永代供養墓や納骨堂までお墓について詳しく解説します。また、葬儀・葬式や仏壇、終活の基礎知識についても詳しく解説します。

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都市部で拡大している僧侶派遣サービスとは?

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僧侶派遣サービスという名前を聞いたことがありますか?
今は、年間130万人もの人が亡くなる多死社会です。
そのなかで、葬儀や法要で僧侶派遣サービスを利用する人が増えています。
特に、菩提寺との関係が薄れている都市部に住む人にじわじわと浸透してきています。その結果、僧侶派遣サービスを手掛ける会社に登録する僧侶も増えています。

僧侶派遣サービスのメリット

  • インターネットを通じて手軽に申し込める
  • 料金が心づけなどを含めて定額制でわかりやすい

僧侶派遣サービスの魅力

みんれびのお坊さん便の利用者のアンケートから、利用者は次のような点に僧侶派遣サービスの魅力を感じているようです。

  • 希望の宗派の僧侶を呼んでもらえる
  • 墓地に近い僧侶を手配してもらえる
  • 必要以上に気を使わないでいい
  • 一度きりでもいい
  • 自分で手配しなくてもいい
  • お布施にすべての費用が含まれていて安心
  • こちらの都合に合わせてくれる

僧侶派遣サービス検討時の注意点

僧侶派遣サービスは、トラブルを避けるために、利用の際には菩提寺に許可を求める必要があります。

主な僧侶派遣サービス

料金を定額化している僧侶派遣サービスは数年前から増え始めて、現在は寺院を含めて数十社が提供中です。
そのなかで代表的なサービスを紹介します。

てらくる【ユニクエスト・オンライン】

ユニクエスト・オンライン(大阪市)は、インターネット上で葬祭プラン小さなお葬式を販売している会社で、僧侶派遣サービスてらくるも手掛けています。

お坊さん便 【みんれび】

みんれび(東京・新宿)のお坊さん便 は、2013年5月から僧侶派遣サービスお坊さん便を手掛けています。
2015年12月には、インターネット通販大手のアマゾンジャパンに出品を開始し、話題となりました。
料金は交通費、心付けなどを含めて、35,000円(税込)で、クレジットカードで先払いができます。
2015年1月時点で国内外全560件のメディアに取り上げられている注目のサービスです。

お寺との付き合いがなく葬儀の読経や、法事・法要の僧侶の手配でお困りの方に下記の金額で僧侶様を手配します。

  • 葬儀の読経:5.5万円~
  • 法事・法要:3.5万円
  • 戒名授与:2万円~

また、次のような特徴があります・

  • 安心の定額制
  • 僧侶との付き合いは一度きりでも可
  • 僧侶への心づけ・お車代・お膳料など追加の費用不要
  • お客様のご希望の日時にあわせて僧侶を手配
  • 日本全国で仏教の主要7宗派を手配可能
  • 専門の相談員が無料の電話相談に応対

僧侶派遣サービス拡大の背景

僧侶派遣サービスが広がってきた背景には、利用者側と寺院側それぞれの事情があります。

利用者側の事情

核家族化が進み、葬儀の形態も一般葬から家族葬へと移行する中で、都市部に住む人たちを中心に菩提寺に頼ることが減ってきました。
そのなかで、寺とのつながりのない人は、どこに法要を頼めばよいか分からないという悩みがあります。
また、料金に関しても、葬儀や法要の際に、お布施の額はお気持ちでと言われ、戸惑うということもあります。
このような寺離れと不透明な料金という点が、僧侶派遣サービスの背景となっています。

寺院側の事情

一方で、寺院側にも事情があります。
それは、檀家の高齢化や少子化などによって、寺院経営が厳しくなっていることです。
そのため、収入確保のために、僧侶派遣サービスに登録するという動きが見られます。
また、僧侶派遣サービスにより寺院と付き合いの人との接点が生まれますので、信者を増やすきっかけになると考える寺院もあるようです。
そのような事情を受けて、みんれびのお坊さん便の登録僧侶は、2015年で約400人、2016年の8月には約500人に増えています。

仏教団体からの批判

仏教界からは、僧侶派遣サービスは、宗教行為を商品化するものと批判されています。
2015年12月に、アマゾンジャパンのサイトでお坊さん便の取り扱いを開始すると、主要宗派が加盟する全日本仏教界は、2016年3月に、お布施は見返りを求めない修行の1つで、定額表示は宗教のビジネス化であるとして、販売中止をアマゾンに要請しました。
(ただし、アマゾンは2016年8月現在販売中)

利便性の高い葬儀・法要を望む人たちが今後増えていくのは確実で、時代に即した葬儀や法要のあり方について、今後も議論は続いていくことでしょう。