はかナビ~葬儀とお墓と仏壇の読み物~

一般的なお墓から最近増えている永代供養墓や納骨堂までお墓について詳しく解説します。また、葬儀・葬式や仏壇、終活の基礎知識についても詳しく解説します。

移転しました。

仏壇とは?仏壇は家の中の小さなお寺

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仏壇はどんなところ?

仏壇は、

  • 先祖や故人に会える場所
  • 故人を偲ぶために拝むところ
  • ご先祖さまに感謝したり願い事をしたりするために手を合わせるところ

といった認識を持つ人が多いと思います。

仏壇の前に座ることで、遺族の子ことが慰められ、先祖に感謝する気持ちをもてることは意義のあることです。

仏壇は家の中の小さなお寺

仏壇は、位牌を安置しておくための入れ物と考える人も多いようですが、仏壇は本来、その主派の本尊(仏や菩薩)を祀るもので、浄土をこの世で表しているものです。
つまり、仏教の考えからすると、仏壇とは、各宗派で最も大切な仏である本尊を祀る、家の中のお寺です。
本尊とともに故人の位牌を置いて、日常の供養をするのが仏壇です。
そのため、あまり堅苦しく考えずに、毎日仏壇に手を合わせて、ご本尊やご先祖にお祈りをして、感謝の気持ちを捧げるようにします。
それによってここの安定も得られることでしょう。

仏壇は、家の中のお寺と言われるように、仏壇の内部は寺院の内陣を模してさまざまな彫刻で彫られています。
内陣とは、寺院の本尊を祀る場所で、仏教の理想の世界があらわされているところです。
内陣をかたどった仏壇も、中心には本尊を祀ります。
そのため、仏壇の内部は、各宗派の本山の仏堂を小さくしたような造りになっています。

仏教の教えでは、お墓よりも仏壇が大事で、宗派によって造りや整え方が異なります。

新しく購入するときには、必ず事前に寺院、僧侶に確認したいところです。

仏壇は宗派によって違う

本尊や飾り方は宗派で異なります。
仏壇は、それぞれの宗派にあったものを選びましょう。
また、宗派ごとの違いや注意点などを丁寧に教えてくれる仏壇店で相談するとよいでしょう。

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仏壇の中心は本尊

仏壇は位牌を納めるため、先祖を祀るためのものと思われがちですが、仏壇の中心はあくまでも本尊です。
位牌は本尊のそばに置かせてもらっているだけです。
一番高い位置には、各宗派の本尊を安置します。

仏壇の構造は、本尊を安置する須弥壇という壇が中心になっています。
この須弥壇は、古代インドの宇宙観で世界の中心とされ、仏様が住むという高峰須弥山に由来します。
須弥壇の上、本尊を安置する厨子や屋根の部分は宮殿(くうでん)と言われ、仏殿建築の屋根組みを模して作られています。
さまざまな彫刻で飾られ、複雑な構造で装飾された仏壇の中でも特に丁寧に作られている部分です。

仏壇の天にあたる部分の欄間には、鳳凰、孔雀などの鳥や、龍、天女など、天空にふさわしい図柄が彫刻されます。

また、金仏壇の欄間には、牡丹の花がよく刻まれます。

前面には、通常、観音開きの扉が二重につけられます。
内側の扉を障子、外側の扉を外扉、雨戸などと呼びます。

仏壇に欠かせないのは本尊と仏具

花立、火立(燭台、ろうそく立て)、香炉の3つは、各宗派共通の仏具で、三具足と言います。
仏壇がない場合には、机に白い布をかけて、三具足とお茶などを供えます。

花立、火立を、それぞれ左右一対で置く場合は、五具足です。

三具足、五具足以外の仏具、供え物などは宗派ごとのいろいろな願いを象徴的に表したものです。
特に、本尊は重要ですので、本山から下付してもらうことを奨励する宗派もあります。

仏壇に位牌を祀るのは、亡くなった人はすべて成仏する(仏になる)という仏教の考え方によります。
ただし、浄土真宗では位牌を用いません。

本尊と両脇仏

仏壇の中央にある須弥壇の上には、宗派の本尊を祀り、その両側には脇仏を安置します。
脇仏はそれぞれの宗派と深いかかわりのある人物や名号で、本尊と同様に宗派ごとに異なります。
本尊が宗派ごとに異なるのは、各宗派により協議、仏教の理想の求め方が異なるためです。
はっきりと一尊だけを本尊と決めている宗派もあれば、特定の本尊を決めていない宗派もあります。
どのような本尊を用意すればよいかは、信頼のおける仏壇店で相談するとわかります。

ただ、いろいろ規定を定めている宗派もあるので、菩提寺などに確認をするのが一番確実です。

本尊は、彫刻で表現された彫像(仏像)や絵画で表現された画像(掛け軸)で祀ります。
浄土真宗などでは、菩提寺を通して本山から本尊をいただきますが、仏壇店で購入する宗派も多く見られます。

主な宗派の本尊と両脇物

※地域や寺院によって異なる場合があります。

宗派 脇仏
(向かって左)
本尊 脇仏
(向かって右)
天台宗 伝教大使
(でんきょうだいし)
阿弥陀如来
(あみだにょらい)
智者大師
(ちしゃだいし)
真言宗 不動明王
(ふどうみょうおう)
大日如来
(だいにちにょらい)
弘法大師
(こうぼうだいし)
浄土宗 法然上人
(ほうねんしょうにん)
阿弥陀如来
(あみだにょらい)
善導大師
(ぜんどうだいし)
浄土真宗(本願寺派) 蓮如上人
(れんにょしょうにん)
阿弥陀如来
(あみだにょらい)
親鸞聖人
(しんらんしょうにん)
浄土真宗(大谷派) 九字名号
(くじみょうごう)
阿弥陀如来
(あみだにょらい)
十字名号
(じゅうじみょうごう)
曹洞宗 常済大師
(じょうさいだいし)
釈迦如来
(しゃかにょらい)
承陽大師
(しょうようだいし)
臨済宗 普賢菩薩
(ふげんぼさつ)
釈迦如来
(しゃかにょらい)
文殊菩薩
(もんじゅぼさつ)
日蓮宗 鬼子母神
(きしぼじん)
御曼荼羅
(おまんだら)
大黒天
(だいこくてん)

仏像が金色の理由

仏像が金色なのは、尊い姿をこの世の再考のもので表現するため、また、邪気除けのためとされます。
同時に金色は変色しないので、永遠不変も意味しています。

仏具の三具足

本尊、両脇仏、位牌、過去帳などは、礼拝するための仏具です。
その他にも供物のための仏具など、仏壇にはさまざまな仏具が必要となります。
これらは宗派によって、そろえるものや飾り方が少しずつ異なります。

これらの仏具の中で、宗派を問わず欠くことのできないものが、香炉花立火立を各1つずつそろえた三具足です。
三具足によって供えられる花は仏の慈愛と忍耐を、灯は仏の知恵を表し、香は礼拝する人の身を清めると言われています。

日々の礼拝では、三具足をそろえていれば十分ですが、法要などの正式な儀式の場合には、花立と火立を一対にして、五具足として用いるのが正式です。

三具足は、中央に香炉を置き、向かって右側に火立、左側に花立というように並べます。
五具足にした場合、中央に香炉、その外側に対にして火立を、さらにその外側に対にして花立を配します。

香炉

線香や抹香を焚くための道具です。
宗派によって、線香、抹香の焚き方が異なります。

花立

生花、もしくは常花を飾るための道具です。
供花はあまり丈が高くならないように立てます。

火立

ろうそくを立てる道具で、燭台、ろうそく立てなどとも言います。
ろうそくは法要の種類により、色や長さが変わります。

その他の仏具

吊灯籠(つりどうろう)

本尊の手前両脇につるし、仏壇内を明るくし、本尊の面相を照らします。
置灯籠もありますが、置灯籠は浄土真宗では使いません。

瓔珞(ようらく)

仏壇を飾るために両側につるします。

線香差(せんこうさし)

礼拝するときに使う線香を立てておきます。

錀(りん)、錀台(りんだい)、錀棒(りんぼう)

錀は読経の始まりと終わりに鳴らし、開始、終了を知らせます。
読経の句読点として途中にも鳴らします。
錀を載せる台を錀台、錀をたたく棒は錀棒と言います。

高杯(たかつき)

高脚のついた塗り物の器です。
菓子や果物を供えます。
高い脚は敬う心を表すとされています。
菓子などは直接盛らず、半紙や懐紙などを三角に折って下に敷きます。
三角の山が2つできるように半紙の角をずらして重ね、山が手前にくるように敷きます。

茶湯器(ちゃとうき)

お茶や水を供える器です。
浄土真宗ではお茶、水とも供えません。

仏飯器(ぶつはんき)

ご飯を盛る器です。
毎朝、焚きたてのご飯を家族にさきがけて盛り、供えます。

マッチのカス入れ

ろうそくなどを灯したあとのマッチのカスを入れて、火の始末をします。

常花(じょうか)、金蓮華(きんれんげ)

金属製の蓮華の供花です。
仏教では、供花には蓮の花を立てますが、生花が手に入りづらいため、それに代わるものとして、常時、金蓮華を供えます。
浄土真宗では飾りません。

打敷(うちしき)

仏前を美しく飾るための布です。
浄土真宗では三角形、その他の宗派では四角形の打敷を使用します。
打敷はお釈迦様が説教をしたときに地面に布を敷いて座ったことに由来しています。
打敷は、四十九日など一周忌までの法要や年忌法要、正月、春秋彼岸、お盆のときには必ず使用しましょう。
打敷には、鳳凰、蓮などの刺繍入りや、夏用の紗や絽でできたものなど、いろいろな種類があります。
また、宗派によっても違いがあります。

なお、亡くなって四十九日までの法要では、裏面の白地を上にして敷くのが約束です。

経机(きょうづくえ)

読経するとき経本を載せる机です。
本来、経本以外は載せません。

御華束(おけそく)

浄土真宗で用いる餅や菓子を供えるための器です。
供笥(くげ)とも言い、盛るときには懐紙を下に敷きます。

御霊具膳(おりょうぐぜん)

精進料理を供えるための器と膳一式のことです。
浄土真宗では用いません。

過去帳(かこちょう)

過去帳は仏壇に祀られている先祖の仏名(法名)、没年月日、俗名、享年、続柄などを記したものです。

過去帳見台(かこちょうけんだい)

過去帳見台は、過去帳を開いたとき見やすくする台です。
いずれも浄土真宗で用いる仏具です。

華瓶(けびょう)

浄土真宗で用いる花立を儀式的にしたものです。
色花は立てずに、水を入れて常緑の枝を挿します。
多くは樒(しきみ)が使われます。

木魚(もくぎょ)

木をくり抜いて魚の模様を入れたもので、読経の時に叩いて鳴らします。
魚は常に目を開けているので、睡魔、怠惰の戒めとしたと言われています。

仏壇の供え物

供え物は宗派によって異なります。
例えば、仏飯と言って、仏のためのご飯を供える際も、仏飯と水またはお茶、仏飯だけなど宗派によってさまざまです。

また、年忌法要やお盆、彼岸などには、霊膳(霊供膳)というお膳を供える宗派もあります。

いろいろな仏壇

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仏壇を購入する際に気をつけたいこと

安置場所の寸法は事前に測っておこう

仏壇を購入するときには、まず安置場所を決めて、その場所の高さや幅、奥行きなどをきちんと測っておきましょう。
特に、仏間に納める場合には、仏間の内側の寸法をしっかりと測っておきましょう。
仏壇は、観音開きで両側に扉が開くので、そのスペースも念頭に仏壇を選ぶ必要があります。

全体の予算を考えておこう

仏壇を選ぶ際には、おおよその予算を出しておくことも必要です。
仏壇を購入すれば仏具も必要となります。
そのため、仏壇・仏具を合わせた金額で購入費用を考えましょう
仏壇、仏具の価格は、幅が広いですが、合わせて30万~60万円のものが人気があるようです。

ただし、仏壇の価格は、材料となる木材や加工の方法で同じような仏壇でも大きく異なります。
値段の高いものが良くて、安いものが悪いとは一概には言えません。

高価な仏壇の多くは、長くお祀りをしていくためにお洗濯と呼ばれるメンテナンスをすることを前提に、細かく分解できるようになっていて、丁寧に仕上げられています。
一方、低価格で販売できるように仕上げられた仏壇は、修理するよりも買い替えたほうが安く、購入後30年くらいで買い替えの時期が来ます。
耐久年数も確認したいところです。

仏壇と仏具の費用のバランスは、仏壇:仏具=7:3程度が適正です。
基本的には、仏壇の価格は仏壇本体のみで表示されていて、中に飾る仏具は含まれていません。
仏壇と仏具がセットになっている場合、何がセットされているかよく確認しましょう。

仏壇と仏具のセット

仏壇と仏具を購入するとき、本来は、まず仏壇を決めて、それに合わせて宗派にふさわしい仏具を1点1点選んでいきます。
しかし、最近では、あらかじめ仏壇に仏具がセットされて販売されることも多くなっています。
このように仏壇と仏具をセットで購入すると、仏壇と仏具を別々で選んで購入するよりも、全体の費用が安くなります。
ただ、セットされている仏具は比較的安い品も多く見られます。

また、

  • 仏壇に見合っているか?
  • 宗派に合っているか?
  • 気に入った仏具と差し替えることができるか?
  • 不足する仏具はないか?

なども確認するようにしましょう。

自分の家の宗派を確認しよう

仏壇は、宗派によって、本尊、脇仏、仏具などが変わってきます。
自分の家の宗派もきちんと確認しましょう。

仏壇本体のココをチェックしよう

仏壇本体に関しては、購入の際に次の点は確認するようにしましょう。

  • 扉を閉めたときに歪みはないか?開閉はスムーズか?
  • 掃除など手入れのしやすさはどうか?
  • 塗り仏壇の場合、表面が滑らかでつやがあり、ムラや粒あとなどがないか?
  • 唐木仏壇の場合、木目が美しく、きれいなつやが出ているか?

安置する部屋との調和も考えよう

安置する部屋との調和なども考えて、自分や家族の納得のいくものを選ぶようにしましょう。

仏壇店を選ぶポイント

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仏壇を安置する場所

仏壇の安置場所には、特別な決まりはありませんが、仏間に安置するのが一般的です。
仏壇を安置するスペースである仏間は、一般家庭では床の間と並べて造られます。

仏間には、一間仏間、半間仏間(三尺仏間)などの標準的な寸法があり、仏壇もそれに合わせて造られています。
標準寸法は、地方によって多少異なりますが、仏間が標準の寸法でない場合には、うまく安置できる仏壇が見つからず、オーダーメイドで注文することになります。

仏間がない場合には、

  • 床の間や押し入れをリフォームして、仏壇の安置場所を作る
  • リビングなどの床に置く
  • 低めのリビングボード、サイドボードの上に置く

など、できれば個室ではなく、家族全員がお参りしやすい場所に安置します。
家族が集まり親しみやすい場所、そして、落ち着いて礼拝できる場所が、仏壇の安置場所としては適しています。
座敷があれば座敷、なければ居間などがよいでしょう。
その部屋の入り口から見て、正面かそれに相当する場所に安置します。

木製品である仏壇を傷めない場所に安置する

仏壇が木製品であることから、次の点にも配慮しましょう。

  • 直射日光が当たらない
  • 風通しが良い
  • エアコンやヒーターなどの冷風・温風が直接当たらない
  • 湿気の多い台所付近には置かない
  • トイレの前や玄関口などには置かない

上記のような場所を選ぶことが重要です。
仏壇を傷めることになるので、直射日光と湿気には注意しましょう。
風通しがよく、日が直接当たらない場所を選びましょう。

仏壇を安置するためのポイントまとめ

  • 家族が集まるところ
  • 落ち着いて礼拝ができるところ
  • 風通しがよく湿気の少ないところ
  • 直射日光が当たらないところ
  • エアコンなどの風邪が直接当たらないところ
  • ほこりの少ないところ
  • 座って礼拝するときは目線の高さよりやや上、たって礼拝するときには胸の高さより上に本尊がくるようにする
  • 上置き型の仏壇は必ず台の上に安置する
  • 仏壇の上には物を置かない

仏壇の向き・方角

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仏壇購入の時期と魂入れ

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遷座法要

仏壇を新しく買い替え、古い仏壇から本尊や位牌を移すときにも法要が必要です。
そのときに営む法要が遷座法要(遷仏法要)です。
古い仏壇の御魂抜きをして礼拝し、本尊と位牌を新しい仏壇に移します。

仏壇の飾り方

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仏壇の日頃の手入れ方法

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仏壇の処分方法

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仏壇の供物、供花

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仏壇の拝み方

礼拝は、毎日、朝は朝食前に、晩は夕食後に、できれば家族そろって行うのが正式です。

日々の仏壇への礼拝の仕方

①仏壇の扉を開ける

朝起きて、洗顔を済ませて、身を清めたら、一番に仏壇の扉を開けます。

②仏飯、お茶か水を供える

朝食前に炊きたてのご飯、水やお茶、花などを供えます。
このとき立ったまま行わずに、必ず両膝をつけて供えるようにしましょう。
浄土真宗では仏飯だけを供えます。

③ろうそくをともして線香をあげる

お供えがすんだら、仏壇の前に座り礼拝します。
ろうそくを灯して線香をあげ、合掌します。
普段は線香1本に火をつけ、香炉に立てます。
浄土真宗では、香炉が小さければ折り、火のついた方を左側にして香炉に寝かせます。

④リン(錀、鈴)を鳴らす

仏壇の前に正座して、数珠があれば手にかけて、軽く一礼します。
ろうそくに火を灯して、その火で線香を灯し、香炉に置きます。
リンを2回打って鳴らして、合掌します。
浄土真宗では、お経をあげる勤行のときだけリンを鳴らします。

⑤お経・念仏

念仏は、真言宗では南無大師遍照金剛、曹洞宗・臨済宗では南無釈迦牟尼仏、日蓮宗では南無妙法蓮華経、浄土宗・浄土真宗では南無阿弥陀仏など、宗派・教団によって異なります。
僧侶に確認しておきましょう。

⑥リンを鳴らす

宗派の経を唱えて、終わったらリンを2回鳴らします。
読経しない場合は2度目のリンは鳴らしません。

⑦合唱・礼拝

真言宗では三度礼拝、その他の宗派では、一回行うのが一般的です。

⑧ろうそくの火を消す

最後にろうそくの火を手であおいで消して、軽く一礼して終わります。
息を吹きかけるのはタブーです。
礼拝がすんでから朝食を取ります。

⑨仏飯を下ろして退席

釈迦は午前中に行われる托鉢によって食をとりました。
それにならって、また、衛生上の観点から仏飯はお勤めが終わったらすぐに下ろすほうがよいとされます。
下ろした仏飯は、朝食時などにおさがりとしていただきます。
朝の礼拝後は二重扉の仏壇は内扉だけを閉めます。

⑩就寝前にもできれば③~⑧を行い、仏壇の扉を閉める

夜就寝前に同様に礼拝し、扉を閉めます。

数珠の種類

数珠の玉の数は、人間の煩悩の数を表す108個が基本です。
ただし、108個だと長すぎることから、その半分の54個、3分の1の36個、4分の1の27個のものなどが市販されています。

珠の材質は、木の実や黒檀、紫檀、水晶、琥珀などさまざまですが、お釈迦様が菩提樹の下で悟りを開いたことから、菩提樹の実でできたものがもっとも価値があるとされています。

数珠の扱い方

数珠は、普段は左手の手首にかけます。
拝むときに両手の四指にかけ、両方の親指で軽く数珠を押さえます。
数珠をかけた両方の掌をしっかりと合わせることは、人間の持つ煩悩や欲望を手の内に封じ込めることを意味しています。

錀の打ち方

錀の長く響く音は、邪念を取り払う役目があると言われています。
錀は打ち方によって、音色が違ってきます。
よく音を響かせるには、横から打つようにしましょう。
上から縁を打つと、よく響く音は出ません。

分家と仏壇

仏壇は分家だから要らないということはありません。

分家というのは、ただ、家や財産を分けてもらったというのではなく、先祖の徳と家の歴史も分けてもらったことを意味します。
そのため、分家した家でも、先祖を祀って、感謝の気持ちを持って朝晩礼拝することはとても大切です。
分家だから仏壇を祀らなくてもよいということはありません。

仏壇の引越し

引越しをするときは、仏壇は、引越し業者に依頼して問題ありません。
ピアノなどは専門の業者がありますが、仏壇はピアノのように専門業者に運んでもらわなくてはならないわけではありません。
仏壇は丁寧に梱包してもらえば引越し業者にお願いして構いません。

ご本尊と位牌はふくさなどに包み、自分で運びます。
吊灯籠や掛け軸など、外れるものは外して丁寧に梱包して、扉や引き出しをしっかり固定して運んでもらえば大丈夫です。

心配な場合には、仏壇・仏具店でも運んでもらえるので、相談してみるとよいでしょう。
また、移動にあたって宗派によりしきたりがある場合もあるので、寺院に相談しましょう。

仏壇をひとつにまとめることはできるのか

例えば、夫婦で宗派が違う場合、仏壇をひとつにまとめることはできるのでしょうか。

仏壇に異なる宗派の位牌をまつることは、ご家族さえよければ問題ないでしょう。
ただし、本尊は、宗派によって異なるので、どちらか1つに合わせましょう。

 

仏壇のはじまり

天武14年(685年)3月27日に天武天皇が諸国の家ごとに仏舎を造って、仏像、経巻を置き、礼拝供養するようにという勅令を出したことが、日本書紀に書かれています。
これによって、当時の貴族たちが持仏堂を造り、この持仏堂が原形となって、やがて家の中に移り、仏間となり、仏壇へと発展したと言われています。
庶民に仏壇が広まるのは、江戸時代以降のことです。