はかナビ~葬儀とお墓と仏壇の読み物~

一般的なお墓から最近増えている永代供養墓や納骨堂までお墓について詳しく解説します。また、葬儀・葬式や仏壇、終活の基礎知識についても詳しく解説します。

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遺族が受給できる国民年金:遺族基礎年金、寡婦年金、死亡一時金

遺族基礎年金

国民年金加入者が死亡した時に、その妻と子に支給されるものとして遺族基礎年金があります。
支給には、18歳未満の子がいることなどの条件があり、それを満たしていない場合は寡婦年金死亡一時金が支給される可能性があります。

遺族基礎年金は、子の数に応じて金額が加算されますが、子が成長して対象年齢を超えると支給は打ち切られます。

なお、厚生年金などの加入者は、同時に国民年金にも加入しているので、その妻と子も遺族基礎年金を受給できます。

遺族基礎年金が支給される条件

故人が次のどれかに該当する場合

  1. 国民年金の加入者で保険料を納めた期間(厚生年金などの加入期間を含む)と保険料免除期間の合計が加入期間の3分の2以上である
  2. 老齢基礎年金を受給していた
  3. 答礼基礎年金の受給資格期間(25年)を満たしていた

故人に生計を維持されていた18歳未満の子のいる妻、または18歳未満の子(1・2級の障害のある子の場合は20歳未満)

老齢基礎年金をもらっていた場合

死亡した夫が老齢基礎年金をもらっていた場合でも、夫が生計を維持していたのなら、18歳未満の子がいる場合は、遺族基礎年金を受給できます。
夫が老齢厚生年金を受給していた場合も同じです。

ただし、寡婦年金や死亡一時金はもらえません。

再婚した場合

再婚後は新しい夫が生計を維持することになるので、前の夫の死によって支給されていた遺族基礎年金は打ち切られます。
その夫と離婚した場合も、再度支給されることはありません。

遺族基礎年金の受給の手続き

手続きをする人

支給対象者

手続きをする場所

住所地の市区町村役場の国民年金

必要な書類

  1. 国民年金遺族基礎年金裁定請求書
  2. 故人と支給対象者の年金手帳
  3. 戸籍謄本と住民票(除籍の記載があるもの)
  4. 死亡診断書のコピー
  5. 源泉徴収票か非課税証明書 など

期限

死亡日から5年以内

寡婦年金

夫が国民年金だけに加入していた第1号被保険者で、遺族基礎年金を受給する条件を満たさない妻には寡婦年金が支給されます。

ただし、夫の死亡後すぐにもらえるわけではなく、妻が60~65歳までの最長5年間です。

死亡一時金も受給できる場合は、どちらか一方を選択します。

受給するには、

  • 夫に生命を維持されていたこと
  • 結婚して10年以上経過していること

など、いくつかの条件があります。

支給額は、夫が受給するはずだった老齢基礎年金額の4分の3です。
そのため、夫がすでに老齢基礎年金を受給していた場合や、将棋基礎年金の受給権を持っていた場合は、寡婦年金は支給されません。

寡婦年金が支給される条件

次の全ての条件を満たす場合

  • 故人が第1号被保険者として保険料を納めた期間(保険料免除期間を含む)が25年以上ある
  • 妻が故人に生計を維持されており、10年以上継続した結婚期間がある(内縁関係を含む)
  • 故人の死亡当時に妻が65歳未満だった
  • 故人が障害基礎年金の受給権をもっておらず、老齢基礎年金を受給していない
  • 18歳未満の子がいない(すでに18歳以上になっている場合を含む)

寡婦年金の受給手続き

手続きをする人

支給対象者

手続きをする場所

住所地の市区町村役場の国民年金

必要な書類

  1. 国民年金寡婦年金裁定請求書
  2. 故人と支給対象者の年金手帳
  3. 戸籍謄本と世帯全員の住民票(除籍の記載があるもの)
  4. 死亡診断書のコピー
  5. 源泉聴取票 など

期限

死亡日から5年以内

死亡一時金

故人が国民年だけに加入していた第1号被保険者で、遺族基礎年金や寡婦年金の受給条件を満たさない場合は、死亡一時金が支給されます。
これは、故人と生計をともにしていた家族であれば、夫や子、父母など、妻以外でも受給することができます。
ただし、故人が保険料を3年以上納めている必要があり、支給額は保険料を納めた期間が長いほど長くなります。

受給の対象となる遺族には、優先順位があります。

また、故人が老齢基礎年金や障害基礎年金を受給していた場合は、支給されません。

寡婦年金を受給せずに死亡一時金を受給することもできますが、両方とももらうことはできません。

死亡一時金が支給される条件

次のすべてを満たす場合

  • 遺族基礎年金を受給できない(寡婦年金を受給できる場合はどちらかを選択する)
  • 故人が第1号被保険者として3年以上保険料を納めている
  • 故人が障害基礎年金や老齢基礎年金を受給していない
  • 受給者が故人と生計をともにしていた遺族(①配偶者→②子→③父母→④孫→⑤祖父母→⑥兄弟姉妹)である(優先順位はこの番号順)

死亡一時金の受給手続き

手続きをする人

支給対象者

手続きをする場所

住所地の市区町村役場の国民年金

必要な書類

  1. 死亡一時金裁定請求書
  2. 故人の年金手帳
  3. 戸籍謄本と世帯全員の住民票(除籍の記載があるもの) など

期限

死亡日の翌日から2年以内

寡婦年金と死亡一時金のどちらを選ぶべき?

寡婦年金と死亡一時金のどちらも受給可能な場合は、どちらかを選ばなければなりません。
金額面から言うと、継続して受け取れる寡婦年金のほうが、一回だけの支給である死亡一時金よりも得なことが多いです。

ただし、次のような場合は死亡一時金のほうが良いでしょう。

妻が自分の老齢基礎年金の繰り上げ受給をする場合

通常は65歳から受給する老齢基礎年金を60歳から繰り上げ受給すると、寡婦年金は受け取れません。
繰り上げた老齢基礎年金の額が寡婦年金よりも多い場合は、死亡一時金を受け取るとよいでしょう。

60歳前に再婚する場合

再婚すると寡婦年金はもらえなくなります。
しかし、死亡一時金ならその前に受給しておくことができます。

公的年金制度の被保険者の分類

日本に住んでいる20歳以上60歳未満の人はすべて国民年金に加入することになっており、次の3つの分けられます。

第1号被保険者

自営業者・農業者とその家族、学生、無職の人などで、国民年金だけに加入している人

第2号被保険者

民間会社や公務員、私立学校職員など、厚生年金や共済組合の加入者で、国民年金にも同時加入している人

65歳以上の被保険者や共済組合員で、老齢基礎・厚生年金、退職共済年金などの受給権がある人はここには含まれません

第3号被保険者

第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者で年収130万円未満の人

【まとめ】年金の種類と受給できる遺族

遺族基礎年金

死亡した人受給できる遺族金額
国民年金加入者
(第1号被保険者)
18歳未満(1・2級の障害がある場合は20歳未満)の子がいる妻

772,800円+子の加算
※子の加算
 1・2子…各222,00円
 第3子以降…各74,100円

18歳未満(1・2級の障害がある場合は20歳未満)の子
厚生年金加入者
(第2号被保険者)
18歳未満(1・2級の障害がある場合は20歳未満)の子がいる妻
18歳未満(1・2級の障害がある場合は20歳未満)の子
老齢基礎年金受給者 18歳未満(1・2級の障害がある場合は20歳未満)の子がいる妻
18歳未満(1・2級の障害がある場合は20歳未満)の子
老齢厚生年金受給者 18歳未満(1・2級の障害がある場合は20歳未満)の子がいる妻
18歳未満(1・2級の障害がある場合は20歳未満)の子

寡婦年金

死亡した人受給できる遺族金額
国民年金加入者
(第1号被保険者)
18歳未満の子がいない妻
(結婚10年以上で夫の死亡時に65歳未満)
夫が受給するはずだった老齢基礎年金額の4分の3

死亡一時金

死亡した人受給できる遺族金額

国民年金加入者

(第1号被保険者)

生計をともにしていた遺族(配偶者、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹)

※妻の場合は遺族基礎年金や寡婦年金を受給していないこと

保険料を納めた期間に応じて支給される

  • 3年~15年未満:120,000円
  • 15年~20年未満:145,000円
  • 20年~25年未満:170,000円
  • 25年~30年未満:220,000円
  • 30年~35年未満:270,000円
  • 35年以上:320,000円