はかナビ~葬儀とお墓と仏壇の読み物~

一般的なお墓から最近増えている永代供養墓や納骨堂までお墓について詳しく解説します。また、葬儀・葬式や仏壇、終活の基礎知識についても詳しく解説します。

移転しました。

お墓の基本知識と選び方

お墓は長く供養して、拝みたくなるようなお墓を立てることが重要です。

(1)お墓を建てる前に知っておきたいこと

●そもそもお墓とは何か?

boseki.hatenablog.com

●「お墓を買う」とは?

boseki.hatenablog.com

●墓地、埋葬等に関する法律とは?

boseki.hatenablog.com

●お墓を建てる際に大事なこと

墓地を決めたらいよいよ墓石の建立となるわけですが、墓石は墓地の面積や予算とのかねあいのほか、墓地のさまざまな規定にも影響を受けることになります。

例えば、使用契約後、外柵は何年以内に、墓石は何年以内に建てないといけないといったように施工期限が決まっていたり、あるいは、墓石のかたちが指定されている場合があります。

これらの墓地の規定を確認し、それに沿ってどんなお墓にするか、予算や時期を考えましょう。

いろいろと条件はありますが、一番大事なことは、長く供養して、拝む気持ちになるお墓を建てることです。

●お墓を建てるのにかかる費用

boseki.hatenablog.com

●いつお墓を建てればよいのか?

boseki.hatenablog.com

●お墓の種類いろいろ

boseki.hatenablog.com

●墓地の種類と選び方

墓石の基本

墓石に関しては、墓石の

  • 材質
  • 大きさ
  • 彫刻する文字

などを吟味・検討して、納得できるお墓を立てましょう。

墓石は、墓地の面積や予算との兼ね合いの他にも墓地の様々な規定にも注意が必要です。

お墓を建てる以外の供養の仕方

遺骨の供養の仕方には、お墓を建てて埋葬する以外にも、いろいろな方法があります。

共同の永代供養墓や墓石を建てる必要のない納骨堂、遺骨を山や海に撒く散骨などです。

これらのような供養に対するニーズは近年に増えています。

boseki.hatenablog.com

ただし、このような供養はまだ少数派です。

お墓を建てて故人の供養をしっかりしたい、自分もお墓に入って家族に供養してもらいたい、という方が圧倒的に多いのが現状です。

(2)お墓を建てる手順・お墓の完成までの流れ

boseki.hatenablog.com

(3)墓石を立てる前にすること

墓地の規定を確認しよう

墓地によっては、使用契約後、外柵は何年以内、墓石は何年以内と施工時期が決まっている場合があります。

また、墓石のかたちに対して指定がある場合もあります。

それらを確認して、規定に沿ってどんなお墓にするか、予算や時期を決めましょう。

墓地による既定の例
  • 外柵を造らない(芝生墓地や壁型墓地に多い)
  • 墓石の高さ、大きさ、形
  • カロート(納骨棺)が初めから設置されている

建墓の完成予定日をはっきり決める

建墓は発注から完了まで、最低でも1ヵ月~2ヵ月かかります。

開眼法要や納骨の準備のためには、完成予定日をはっきりさせましょう。

また、一度に建てずに、段階的に造る方法もあります。

段階的に建てる方法

墓石はいつまでに建てなければいけないという決まりは本来ありません。

そのため、墓地の規定内であれば、一度に全体を建てずに費用が用意できたところで段階的に建てる方法もあります。

石材店に相談してみると良いでしょう。

段階的に建てる場合の一般的な順序

1.境となる石とカロート(納骨棺)を設置し、墓石の代わりに白木の墓標を建てる。

  カロートなどとの関係で外柵工事をする場合もあります。

2.外柵を造る

  墓石と逆でも問題ありません。

3.墓石を建てる

4.土地に余裕があれば、墓誌、灯籠などの付属品を建てる

実際のお墓を見てイメージを固める

自分がどんな墓石を立てたいのかイメージすることは重要です。

実際に立っているお墓も見てみましょう。

形、材質、大きさ、彫刻する文字などのイメージを掴み、予算を確認する上でも重要な過程です。

墓石建立費の予算、墓石の形、石材、文字などを決める

実際のお墓を見てイメージが固まったら、具体的に予算や墓石の形、石材、文字を決めましょう。

信頼できる石材店をさがす

納得して満足できるお墓を立てるには相談できる石材店を見つけることが重要です。

墓石以外にお墓で必要なモノ

実は、お墓に必要なものは墓石だけではありません。

お墓の構成をまず理解しましょう。

  • 墓石
  • 外柵
  • カロート(納骨棺)
  • 花立などの付属品

お墓というと墓石にばかり意識が行きがちですが、全体のバランスがとても大切です。

最低限必要なモノ
  • 墓石(石碑)
  • 塔婆立(浄土真宗では不要)
  • 花立
  • 香炉
  • 水鉢
  • 拝石
  • 外柵
余裕があればそろえるモノ(付属品)
  • 墓誌
  • 灯籠
  • つくばい
  • 名刺受け
  • 物置台
  • 化粧砂利
  • 植木

墓石の基本的なかたち

墓石の基本的な形は、台石を何段か重ねた上に棹石を据えた形です。

棹石は、墓石の中で最も重要な石です。

棹石は、仏石と呼ばれたり、3段の石を上から天、人、地に見立てて、棹石を天の石、上台を人の石、中台を地の石と呼ぶこともあります。

その形によって、お墓は、和型、洋型などに分けられます。

墓石をどんな形にするかは自由で、昔から伝わる形に加えて、最近ではいろいろなデザインのお墓が増えています。

かつて墓石と言えば、縦長の和型で色はグレーのものが一般的でしたが、最近の人気は、高さが低いオルガンタイプの洋型です。

色もグレーだけでなく、黒やピンク、赤などを選ぶ人も珍しくなくなってきました。

その他、墓碑に刻む文字も、家名にこだわらず、夢・絆・愛・偲などといった個人や家族が選んだ言葉を見かけるようにもなりました。

実際の施工例などを参考にして長くお参りできる形にしましょう。

ただし、お墓には故人一人ではなく、のちのち子孫が入ります。

将来的なことも考慮して、形状を考えましょう。

和型の墓石

皆さんに馴染みも深い、日本で一番多い形です。

棹石が縦長の直方体をしています。

二段の土台の上に竿石と呼ばれる縦長の石が載ります・

竿石には、各宗派に沿った語句などが刻まれます。

棹石の主なかたち

角碑型

 シンプルな直方体

 和型墓石で最も多い

角柱型

 情報がやや細くなるタイプ

 新東型に多いので頂部は角兜巾(※)となる。

 (※)山伏の頭巾(兜巾)からついた名称

額縁型

 棹石正面が縁取りされ、刻まれた文字が額縁におさめられたように見えるタイプ

位牌型

 棹石を位牌の形にしたもの

和型の墓石は、仏舎利塔や五輪塔を簡略化したものだと言われています。

モダンなデザインのお墓もありますが、やはりこの伝統的な和型の墓石を選んで建てる方が多いです。

和型の中でも多いのが和型三段墓です。

芝台の上に、花立、水鉢を置き、その前に香炉を置きます。

棹石の上部をただ平らに切ったままではなく、加工を加えることもあります。

棹石上部のいろいろなかたち

一文字型、平頂型

 まっすぐ切ったままのもの

半月型、櫛型、蒲鉾型

 ゆるい山形のカーブを描いているもの

丸角型、隅丸型

 左右の辺の角が丸みを帯びている

角兜巾型

 四面を斜めに切って三角形に見える形

丸兜巾型

 中央が山のように丸く盛り上がっている

また、棹石以外にも、台石に装飾加工を施すこともできます。

台石の上面の加工

亀腹加工

 ゆったりとふくらみのある、なめらかな曲線をつけた加工。

 水切りにも役立つ。

水垂加工

 水を流すために勾配をつけた加工

スリン加工

 棹石と上台の間に入れる、棹石の座布団のように見える盤上の飾り。

 円形と角形がある。

蓮華加工

 蓮の花をかたどった加工

これらのような加工をすることで、お墓が豪華に見えます。

しかし、その分価格も上がりますので、ご注意を。

墓石の大きさ

和型のお墓の大きさは、棹石の横幅の長さを基準にして、尺寸法で表すことが一般的です。

八寸角、九寸角というように一寸刻みで大きさが変わります。

※一寸=約3.03センチメートル

この大きさ比例して、高さや台石の大きさも変わります。

塔形式の墓石

また、和型の墓石の中には、塔形式の墓石もあります。

実は、現在、一般的にみられるような和型の墓石は、江戸時代中期以降に普及したもので、それ以前は、五輪塔や宝塔など塔型の墓石でした。

あるいは、地蔵尊など石仏型の墓石でした。

ただ、現在でも、塔形式の墓石は、墓石として単体で利用されたり、和型墓石と組み合わせて用いられることがあります。

五輪塔は、密教でいう、地・水・火・風・空という五大要素を表しています。

5つの輪を下から積み上げて上へ向かって、地・水・火・風・空となります。

地・水は塔身、火は笠石、風は受花、空は宝珠となります。

平安時代中期から始まり、鎌倉時代以降に一般に広がりました。

四方正面とされるので、お墓の向きを気にする方に勧めることがあるようです。

和洋中間型の墓石

和型と洋型のミックスタイプの墓石です。

棹石は洋型風で、台石は和型などといったように、和型と洋型を組み合わせたような墓石もあります。

洋型の墓石

公園墓地などで最近見られるようになってきたのが、棹石が横に長い洋型の墓石です。

墓石の横幅が広く、背は低めです。

墓石に刻まれる文字の自由度が高く、などの文字を刻むこともあります。

家名ではなく好きな文字や言葉を墓石に刻みたいという場合に、和型墓石よりもおさまりが良いという理由から選ばれることもあるようです。

全国的にはまだまだ和型の墓石が主流ですが、首都圏を中心に洋型で建てる方も増えてきています。

洋型墓石のみに統一した墓地ができたり、寺院墓地の中でも洋型の墓石を見かけることも増えてきました。

基本のかたち

ストレート型

オルガン型

デザイン墓石

画一的なお墓ではなく、個性的なお墓を建てたいという場合に選ばれるのがデザイン墓石です。

最近は、故人の生前の趣味などを形にしたデザイン墓石も注目されています。

記念碑的なお墓と言うことで、職業や趣味などをイメージして建てられることが多く、ギターやサッカーボールなど故人にゆかりのある形にした墓石も建てられています。

デザイン墓石を検討する場合に、一番重要なのは施工の実績のある石材店を選ぶことです。

希望するイメージを伝えるためにしっかり説明をしながら、石材店での施工例なども見せてもらいながら、何回も綿密な打ち合わせをしましょう。

絵や写真など具体的な例で提示するとわかりやすいでしょう。

特に、こだわりたい部分は特に強調してしっかり伝えましょう。

最終的には、スケッチやCG画面などに落とし込んで確認し、細かな寸法、設計図、完成予想図などで確認します。

デザインの要素
  • 墓石の形
  • 墓石の色
  • 石材の組み合わせ
  • 彫刻
  • 刻む文字
  • 墓石表面の加工法
  • 付属品

デザイン墓石は、墓石の形だけでなく、石材の使い方や装飾、付属品などもデザイン要素となります。

お墓全体のバランスも考慮しましょう。

デザインの完成までの流れ
  1. 家族でお墓に対する考え方、イメージをまとめる
  2. 墓地の規定などを確認する
  3. 石材店にイメージや希望を伝える
  4. 打ち合わせを重ねてデザインをまとめる
  5. デザインの完成

ただし、デザイン墓を建てようと検討している場合は、そのお墓を承継していく人やお参りに来てくれる親族などの気持ちも考えるようにしましょう。

デザイン墓を建てるときに気をつけたいこと
  • 墓地の規定でデザイン墓を建てられる墓地かどうか?
  • 家族や親族の意見がまとまっているか?
  • 石材店はこちらの希望をくみ取り、形にしてくれるか?
  • 石材店のデザイン墓石の施工実績があるか?
  • 予算は範囲内で収まるか?
  • 納期はいつか?

デザイン墓石では、加工や設置が難しくなれば、高い石材を使わなくともかかる費用は高くなります。

また、納期も必要になります。

デザインももちろん大事ですが、予算・納期はしっかり確認するようにしましょう。 

デザイン墓は増加傾向

一般社団法人の全国優良石材店の会(全優石)が行ったアンケートから見ると、建てたお墓の形を全国でみてみると、

  • 伝統的な和型は2004年の66.5%から、2010年に初めて半数を割り49.5%、2015年の和型は39.8%と4割を割った。
  • シンプルな洋型は2014年の22.7%から19.1%増加して2015年で41.8%へ。
  • デザイン墓は2014年の6.1%からほぼ倍増して12.2%へ。

というように伝統的な和型だけでなく、洋型やデザイン墓が増えています。

石材の選び方

石材の選び方はコチラをご参照ください。

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墓石に刻む文字

墓石に刻む文字についてはコチラをご参照ください。

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